だるさを「隠すのが上手」になってしまった私へ――30代の毎日を支えるサプリの話

今朝、駅の改札前で、ICカードが「ピッ」と鳴らなくて、私は一瞬だけ固まりました。
残高不足でも磁気不良でもなく、ただ、カードをタッチする角度が微妙にズレていただけ。なのに、やり直そうと手を動かした瞬間、指がうまく動かなくて、あ、私いま地味に疲れてるんだ、と自分でも驚くくらいはっきりわかりました。
寝たはずなのに、体の芯がまだ眠っているみたいで、頭の中だけが先に出勤してしまっているような感覚。ホームに降りる階段の途中で、いつものように「今日も平気な顔しよ」って、無意識に口角を上げている自分がいました。
30代って、忙しいです。仕事だけじゃなくて、家のこと、家族のこと、自分の将来のこと、どうでもいいはずの人間関係の“空気”まで、ぜんぶ抱えて歩いているみたいな日がある。
「だるい」「寝ても疲れが取れない」って言葉にするほど大げさじゃない、でも確実にしんどい――その中間の場所に、私たちはよく立っています。
そして私は今日、改札の前で固まりながら、誰にも言ってない本音がふっと浮かびました。
……私、疲れてるって言うのが、ちょっと怖い。
頑張り屋とか、偉いとか、そういう褒め言葉が欲しいわけじゃないのに、「疲れた」って言った瞬間に、何かが崩れる気がしてしまう。
仕事でも、友だち相手でも、家族の前でも、私は“元気な自分”を出すのが妙に上手になっていて、それがいつの間にか癖みたいに体に染みついている。
たぶん同じように、体が重い日に限って、メイクだけは丁寧にしてしまったり、返信は即レスしてしまったりする人、いると思う。わかる…って。
改札を抜けたあと、私はコンビニで温かいコーヒーを買って、電車のドアが閉まる寸前に滑り込みました。
そのとき、急いだ拍子にフタが少し浮いて、コーヒーが手元に垂れて、袖口がじんわり濡れました。ほんの少し。たったそれだけ。
でも、その「ほんの少し」が、今日はやけに刺さった。
“私はいま、余裕がない”っていう、見たくない事実をコーヒーが教えてきたみたいで。
そこで、私が今日選んだ小さな行動がひとつあります。
「栄養ドリンクで気合いを入れる」じゃなくて、「サプリメントの棚の前で立ち止まって、成分表示を読む」。
たぶん私、今までのブログでこの行動をあまり書いてこなかった。なぜなら、サプリって、ちょっと“自分を管理できてる人”っぽくて、なんとなく距離を置いていたから。
でも今日の私は、管理できてるふりが上手いだけで、実際は、元気の貯金が底をつきかけている。だからこそ、ちゃんと立ち止まりたかったんです。
1)「寝ても疲れが取れない」日が続くとき、まず疑うべき“足りてないもの”
ここでいきなり結論めいたことは言いたくないんだけど、ひとつだけ確かなのは、疲れって「気合い」で消えない、ということ。
もちろん、メンタルの問題だけじゃない。体の中の“材料”が足りないと、元気って作れない。これは、いくら大人になっても変わりません。
例えば、月経のある女性は鉄分不足になりやすく、鉄が不足すると、酸素を運ぶヘモグロビンが減って体が酸欠状態になり、倦怠感や気力の低下などの不調につながることがある、と厚生労働省の情報でも説明されています。
「貧血って立ちくらみのやつでしょ」と思っていた私も、倦怠感や頭痛、気力の低下までセットで来ると知って、地味にショックでした。
それから、ビタミンB群。
ビタミンB1はエネルギー産生栄養素の代謝に関わる補酵素、つまり“エネルギーを作る工程の相棒”みたいな存在であることが、厚労省の資料でも示されています。
「食べたのに力が出ない」みたいな日に、体の中でエネルギーがうまく変換されていない可能性がある、って考えると、なんだか自分を責めにくくなる。
怠けてるんじゃなくて、変換装置がちょっと疲れてるだけかもしれないから。
あと、マグネシウム。
マグネシウムは穀類や豆類、野菜、海藻などに広く含まれる一方で、サプリなどで摂り過ぎると下痢を起こすことがある、と厚労省のe-ヘルスネットでも注意喚起されています。
私は忙しいと、手軽なパンや麺で済ませてしまう日が増えるので、「摂れてるつもりで摂れてない」代表がこのあたり。
こういう“足りなさ”って、数日で劇的に倒れる感じじゃなく、じわじわと生活の輪郭をぼやかしていくから厄介です。
2)サプリを選ぶとき、私が「効く・効かない」より先に見たもの

サプリの棚の前に立つと、やたら元気な言葉が踊っている。
「疲労回復!」「活力!」「朝からシャキッ!」――わかる、欲しい、でも今日は、そういうテンションに乗りたくなかった。
私が欲しいのは、“戦闘力”じゃなくて、“生活の地面”なんです。ちゃんと歩ける地面。
だから私は、まず「何を補いたいか」を考えました。
今日の私の場合は、
- 夕方に息切れしやすい(階段で地味に苦しい)
- イライラが表に出ない代わりに、内側でずっと燃えてる
- 寝ても回復しにくい
このあたり。
鉄については、思い当たる節がありすぎる。生理の時期はもちろん、忙しい日は肉も魚も減って、気づけば“白いごはんと何か”で済ませている。
だから、もし鉄不足が背景にあり得るなら、まずは血液検査で状態を確認したいし、サプリで補うとしても「飲めばOK」じゃなくて、体のサインをちゃんと読むつもりでいたい。
ビタミンB群は、私は「足りなくなると急にガタつくタイプ」だと自覚があります。
忙しいと食事が偏るし、なんとなくカフェインで押し切ってしまう。だけど、ビタミンB群って体内にため込みにくい(水溶性)から、日々の積み重ねが案外効く。ここは“生活の手触り”を戻すために、悪くない選択だと思いました。
そして、コエンザイムQ10。
正直、私はこれまで「なんか聞いたことあるけど、結局どうなの?」枠でした。
でも、疲労感に対してCoQ10の補給が有効で安全だと結論づけた、ランダム化比較試験のメタ解析があることを知って、少し見方が変わりました。
もちろん、体質や疲れの原因で合う合わないはあるし、“万能の元気スイッチ”ではないと思う。
ただ、私が今日欲しかったのは、派手な変化じゃなく、回復のきっかけ。だから「選択肢として知っておく」だけでも、気持ちが少し整いました。
3)「サプリに頼る」のではなく、「隠してきた疲れを言語化する」ための道具にする
ちなみに、サプリの棚で私がいちばん長く見ていたのは、「いつ飲むのか」と「どのくらいの期間なのか」でした。
朝が弱い人は朝に、夜に反省会が始まる人は夜に…みたいに、生活のクセに合わせたほうが続くし、続かないものはたぶん効きようがない。
私は「続ける才能」があまりないので、1日1回で済むもの、粒が小さいもの、そして“気分が落ち込んだ日に飲んでも罪悪感が増えない”雰囲気のものを選びたくなりました。
こういう、効果とは関係ない基準が、実は一番リアルだったりします。
帰宅して、濡れた袖口を洗って、部屋の空気を入れ替えて、ソファに沈みました。
いつもなら、ここで私はスマホを見ながら“何も考えないふり”をする。
でも今日は、改札で固まった瞬間からずっと、同じ違和感が胸の奥に残っている。
それはたぶん、「疲れを隠すことに慣れすぎた」っていう違和感です。
サプリって、“不足分を補うもの”である以前に、私にとっては「私はいま何が足りないの?」って自分に問いかけるための道具になりそうだなと思いました。
不足してるのが栄養なのか、睡眠なのか、休憩なのか、誰かに頼る勇気なのか。
棚の前で成分表示を読んだあの数分間、私はたぶん、久しぶりに自分のことを雑に扱わなかった。
その感覚が、今日のいちばんの収穫でした。
ただ、ひとつ大事なこと。
サプリは“医薬品”ではなく、摂り過ぎや医薬品との相互作用で健康被害が起こり得るので、体に不調があるときは医師に相談し、サプリを摂っていることも伝えたほうがいい――日本医師会もそう注意しています。
国民生活センターも、「健康食品」が医薬品と誤認されやすい点を含め、向き合い方や情報の見分け方の重要性を示しています。
だから私は、今日の自分に“効くっぽい”ものを勢いで買うんじゃなくて、
- まずは食事の穴をざっくり把握する
- 不調が続くなら検査も視野に入れる
- そのうえで、足りないところを短期間サポートする
くらいの距離感でいたいと思っています。
……とはいえ、理想通りにいかないのが現実で、明日も私は、きっと改札を急ぐし、たぶんまたコーヒーを買う。
それでも、「疲れを隠すのが上手な自分」に気づけた今日は、少しだけ違う日でした。
“元気なふり”をやめるのは難しいけど、せめて“元気なふりをしている自分”を、見捨てないでいたい。
もし今、あなたも「寝ても疲れが取れない」と感じていて、でも誰にも言えなくて、今日も普通に笑ってしまったなら。
その笑顔の裏側、ちゃんと存在していいと思う。
あなたは最近、どの瞬間に「私、余裕ないな」って気づきましたか。





